むし歯治療

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むし歯になったら

むし歯は、歯に付着した歯垢に含まれるミュータンス菌が糖質を分解し、酸を分泌することで歯を溶かす病気です。放置すると歯質が失われていき、次第に痛みやしみるなどの症状が現れるようになります。最終的には歯の神経が虫歯菌に冒され、最悪の場合は抜歯を回避できなくなるのです。

歯垢は毎日の食事で口腔内に蓄積されるため、食後の歯磨きを徹底する必要があります。また、半年に1回は定期健診を受けて、むし歯の早期発見・早期治療を目指すことも大切です。

当院のむし歯治療

痛み・負担の少ない治療を可能にする「拡大鏡」の使用

当院では、歯質をなるべく残すために、むし歯の部分だけを削ることを徹底しております。そのためには、患部を十分に確認できる環境を整えなければなりません。肉眼では見える範囲が限られているため、どうしても天然の歯質まで削ってしまいます。そこで当院では、視野を何倍にも拡大できる拡大鏡を使用しております。拡大鏡を使用することで、削る量を最小限に抑えることが可能なため、痛みや負担の少ない治療を実現します。

極細ドリルで削る範囲を最小限に留める

極細ドリルは、歯を削る医療機器です。先端が極細のため、より精密な処置が可能になります。当院では、現時点で最も細いドリルを使用しております。

う蝕検知液で小さなむし歯も発見する

う蝕検知液とは、むし歯の部分を赤く染める薬剤です。通常、むし歯の特有の硬さの部分を削るのですが、これでは小さなむし歯までは正確に除去できません。う蝕検知液によって感染部位を赤く染めることで、削るべき範囲を正確に把握できます。

エキスカベータで感染部位を除去

当院では、手の感触でむし歯の状態を確認するために、エキスカベータを使用しております。むし歯の部分は柔らかくなっており、器具はもちろん、手でも除去できます。しかし、ドリルを使用した方が効率的なため、手を使うことは一般的ではありません。

ドリルは健康な歯までも削ってしまうリスクがあるため、当院ではケース次第でドリルを使用しつつ、最終的にはエキスカベータを用いて手の感触でむし歯の感染部位を見極め、徹底的に除去しております。

むし歯の進行別治療方法

CO

歯の表面が白く濁ります。見た目ではむし歯だと気づくことが難しいため、定期健診で早期発見を目指すことが大切です。フッ素塗布で歯の石灰化を促すことで改善が期待できます。また、予防のために歯科用プラスチックを流し込んで溝を埋める「シーラント」を行う場合もあります。

C1

歯の表面のエナメル質に穴があいた状態です。痛みやしみるなどの症状はありません。この段階では歯の再石灰化ができないため、むし歯の部分をドリルや手で取り除き、白いプラスチックで歯質を補う治療が必要です。

C2

エナメル質の下にある象牙質に達したむし歯です。冷たいものや甘いものがしみる場合があります。むし歯が深い場合、ドリルの振動が神経に伝わって痛みを感じる場合があるため、事前に麻酔が必要です。治療では、むし歯の部分を取り除き、歯科用プラスチックを詰めます。むし歯の範囲が広い場合は歯型を採取して被せ物を作成し、歯質を補います。

C3

歯の神経にむし歯が達した状態です。神経の炎症が強い場合、歯の根の外側に膿の袋ができる恐れがあります。歯根にある根管を通る神経を全て取り除き、薬を詰めて被せ物を取り付ける「根管治療」が必要です。

C4

歯の大部分が崩壊し、歯根だけが残っている状態です。可能であれば根管治療で歯を温存しますが、難しい場合は抜歯をします。抜歯後は、インプラントや入れ歯で歯の機能を補います。

むし歯にならないために

むし歯の治療が終わった後も定期的に検診を受けて、むし歯の早期発見・早期治療を目指すことが大切です。
当院では、お口の中を詳しくお調べし、現状を詳しくご説明しております。レントゲンやアニメーションソフトなどを用いて視覚的にわかりやすくご説明し、納得いただいてから治療を行います。

また、歯のクリーニングやブラッシング指導など、むし歯指導に欠かせないケアについてもご提案いたします。特にブラッシング指導はセルフケアの質を高めるために欠かせないものです。むし歯を防ぎ、ご自身の歯を守りたい方は当院までご相談ください。

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